都市と地方の公教育の差はあるか

基本、公教育である以上、学ぶ内容は学習指導要領に規定されており、教育環境整備の金額は自治体で差があるもののはるかに違うというほどではありません。なのに、全国学力・学習状況調査において、秋田や北海道・沖縄と大きな差が出てしまうのはなぜでしょうか。それは、一つには家庭学習の取り組み方の違いだと言われています。秋田などの成績上位の地域では、親子で家庭学習に熱心に取り組む環境ができています。学校で学ぶ時間は、限られています。限られた中で、教えるべきところは教え、練習すべきものは練習をさせます。あとの定着は、家庭での学習しだいです。練習量が多ければ理解も定着し、実力がつくのは当然です。親と子が支えあって、学習に向き合えば鬼に金棒です。ですから、家庭環境がよろしくない家の子はどうしても学力に響いてしまうのです。そうした家庭は、都市にもいます。ですから、都市と地方の違いというより、家庭環境や親の意識が学力の差を生むと考えます。